アーカイヴVol.022/鹿児島出身の作曲/編曲家の吉俣良さんの登場です!

このコーナーでは、エフエム鹿児島にて毎週土曜日18時から本放送、翌日曜日21時から再放送として放送されているRADIO番組、SOIL&"PIMP"SESSIONSタブゾンビと浜崎美保の「SEA SIDE ZOMBIE」の放送を音声ファイルとテキストで全国のみなさまにお届けします。
第22回目のゲストは鹿児島出身の作曲/編曲家の吉俣良さんです。テキストはゲストコーナーのみ、音声ファイルは全編アップです。お楽しみください!

2016年8月27日(土)放送その1


2016年8月27日(土)放送その2


2016年8月27日(土)放送その3


2016年8月27日(土)放送その4


2016年8月27日(土)放送その5

本日のPLAY LIST♪
001♪Brain Food Mama/LIFE IS GROOVE
002♪Theme of Medical Investigation Team/吉俣良
003♪はぴまり 〜Happy Marriage!?〜メインテーマ/吉俣良
004♪Banks Of The Nile/Two Banks Of Four

浜崎:本日のゲストゾンビは鹿児島出身の作曲、編曲家の吉俣良さんです。

タブゾンビ:それでは、さっそくご紹介をお願いします。

浜崎:1959 年鹿児島市生まれ。1977 年横浜市立大学へ進学のため上京。大学在学中、ディスコバンドで活動し、美空ひばりのバックバンドのオーディションに受かったことをきっかけに、プロとして本格的に活動を始めます、1996年フジテレビ系『おいしい関係』で初めてサウンドトラックを手がける。
その後、Dr.コトー診療所』(’03,’06)、NHK朝の連続テレビ小説『こころ』(’03)、『風の ガーデン』(’08)、『救命病棟 24 時(第 4 シリーズ)』(’09)等、数多くのテレビドラマの作品を手がけ、サントラ界での地位を確立させております。
そして、2008 年度NHK大河ドラマ『篤姫』は、“篤姫ブーム”の中、異例の大ヒット作品となり、同年には、出身地でもあり、『篤姫』の舞台にもなった鹿児島から“県知 事特別表彰”を受け、また“薩摩大使”も委嘱されました。
また映画音楽では、『冷静と情熱のあいだ』(’01)のサントラは韓国でも話題となり、現在でも数多く CMに起用されている他、『バッテリー』(’07)、『引き出しの中のラブレター』(’09)、『阪急電車 片道 15分の奇跡』(’11)等を手掛けている。
近年は、映画やテレビのサウンドトラックを数多く手掛けている他に、薬師丸ひろ子、吉田山田、aiko等のアーティストのアレンジを担当するなど、作曲・編曲家として様々な分野で幅広い活動を展開中。
2008 年、浜離宮朝日ホール(東京)で総勢 24 名による初のソロコンサートが行われ、オーケストラとの共演やアーティストとのコラボレーションにも意欲的に取り組み、日比谷公会堂開設 80 周年記念曲や第 30回国民文化祭かごしま 2015 のテーマ曲も手掛けるなど、ソロ・アーティストとしての活躍の場も広げている。
2011 年、ニューヨーク公演『KUTSUKAKE TOKIJIRO』の音楽を手掛け、全 17 公演プレイヤーとしても参加し、また 2014 年には韓国で自身の海外初公演を行い、好評を博す。
2016 年 9 月公開映画『四月は君の嘘』の音楽を手掛けております。

タブゾンビ:いやぁすごい経歴ですね。国民の人は確実に耳にしていますよね。経歴に無い1978年から1984年までを掘り下げたいですね。

吉俣:東京に出てきて4年間遊び倒して、教員とか公務員になろうと思ってたの。まったく音楽でプロになろうとは思ってなかった。

タブゾンビ:それまでの音楽遍歴はどんな感じですか?

吉俣:4歳の頃からピアノを習い始めていて、小学校まで英才教育的なピアノの習い方をしてて、知らないうちに絶対音感がついていたんだけど、自分は絶対音感が何かも分からなくて、そういう能力があるとも思わなかったんだけど、高校の時に、今、ルーマニアで指揮者をしている尾崎さんという先輩がいて、その方と「お前音わかるのか?」「えっ先輩、音わから無いんですか?」って会話になって、それがなければ、絶対音に気付かなかったかも。

タブゾンビ:中学校からは何をされてたんですか?

吉俣:中学校、高校はね吹奏楽部だったの、中央高校の吹奏楽部は、その頃一番上手かったの。

タブゾンビ:吹奏楽部は中学、高校とやられて、大学で77年に上京してきた時には、音楽でサークルとかに入っていたんですか?

吉俣:横浜時代にジャズ研に入ったんだけど、面白くなくて辞めて、鹿児島に帰った時に吹奏楽部時代の先輩がお前コード読めるんだっけ?って言われて、ビアガーデンのバイトに誘われたの、ホテルの屋上のビアガーデンでバンド演奏のバイト始めたのが、音楽でプロになるきっかけになったの。

浜崎:えーっ。

吉俣:鹿児島の高校でパーカッションやってるだけで、音大に行こうと思ってなかったし、音楽で何かをしようという気持ちは全くなかったんだけど。

タブゾンビ:オーケストラのフルスコアを書くってすごい難しいじゃないですか。

吉俣:それもね、独学なの。吹奏楽部の部長やってて、3年の時に顧問の先生にこのままの練習じゃ九州大会に行けないと言って降りてもらって、桐朋にいってた優秀な先輩(ルーマニアで指揮をしている尾崎さん)を呼び戻して、夏休みに振ってくださいとお願いして、毎日課題曲のスコアを見て、ここアーティケーションをを変えたほうが良くないですかとか、課題曲なのに、ここはこう変えたほうが良いとか完全に演奏形態を変えて、熱く語るわけ、そのおかげでスコアをすごく見るわけ、その時の経験が今に繋がっているかな。だから俺のスコアは見る人が見たら酷いみたいだよ。うちの、弟子が理論を勉強してきて言った一言が、吉俣さん、やっちゃいけないことだらけです、だから(笑)

タブゾンビ:でも、それが面白い音楽になっているのかもしれないですよね。

吉俣:そうだね、吉俣良の音楽の特徴になっていたり、良い風に転がっているよね、今のとこね(笑) そのうち限界がくるかもしれないけど(笑)

タブゾンビ:在学中に美空ひばりさんのバックバンドのオーディションに合格したんですか?

吉俣:鹿児島のディスコにサザンの松田弘さんとか、山木秀夫さんとかすごいミュージシャン達が演奏する場所があって、そこをたまたま人に紹介されて、夏休みと冬休みだけ弾いてたの。

タブゾンビ:どこですか?マハラジャとかですか?

吉俣:ロマンス・ビューティフルっていうディスコがあったんだけど、軍国酒場ってまだあるんだけど、そこの下にあったわけ。そこで、演奏してたらポンタさんとか渡辺香津美さんとか、山木さんとか遊びにきて一緒に弾くわけよ、東京に帰ったら山口百恵さんのキーボードの人と仲良くなって、それをきっかけに東京のプロの人とやり始めて、山口百恵さんのキーボードの人が辞めることになって、代わりのオーディションを受けることになって、大学卒業したら鹿児島に帰ろうと思っているから、受かるわけはないと思って冷やかしでオーディションに行ったら受かっちゃったわけ、 オーディションは、11月に合格したんだけど、実は僕大学生で2月のテストを落としたら卒業できないから無理なんですよと伝えたんです。そしたら3月の頭にその人から連絡がきて、後で知ったんだけど、実は、オーディションではなくて、元々のキーボードの人が自分が辞めるので代わりはと、初めから俺にとやらせたいと決めていたらしくて、2月まで待っていたみたいで、俺はそんなこと知らないから、やばいっと思って鹿児島に帰らず、そのままディスコバンドやることになったの。

タブゾンビ:その後、美空ひばりさんとか、日本のトップの方ですよね。

吉俣:これもね、大学卒業した頃にもう少しやりたくなったの、公務員は26歳まで受けられるから。それで、百恵さんのキーボードの人に相談したわけ、2、3年プロでやりたいと、そしたら、お前楽器も車も持たないでフリーでどうやってやるんだよ、できないよって言われたんですよ。そしたら、その人に美空ひばりさんのオーディションの話がきて、その話を振ってもらったんです、お前、美空ひばりさんのバックやったら楽器も車も一年で買えるぞと言われて、すぐオーデション受けに行ったら合格したの。

タブゾンビ:えっ、すごいですよね、ひばりさんはレコーディングで同じ曲を3回しかレコーディングしないと噂を聞いたんですけど。

吉俣:そうなのよ、ひばりさんは同録なのよ。

タブゾンビ:1回目はエンジニアのために、2回目はアレンジのために、3回目は本番になんですよね。

吉俣:レコーディングに参加したベーシストに話を聞いたけど、ひばりさんのレコーディングだけは震えるって言ってたね。(笑)

浜崎:本当に音楽の神様によって導かれるようにですよね。

吉俣:本当にラッキーな人生だよね。サントラも別にサントラなんてやろうなんて思ってなかったの。もともとロックバンドでデビューしてたからそれで食おうと思ってたんだけど、結局売れなくて食えないからアレンジとか、アイドルの音楽監督とかやっていたら、結局そっちの仕事が増えてきてね。

浜崎:ご両親であったり歴代吉俣家に音楽をやられていた方はいるんですか?

吉俣:いないいない。親父が旅館をやっていて、ほどほど儲けていたわけ、あの時代はピアノを習わせていたら金持っているみたいじゃない、あと知り合いの病院の先生からこの子耳が異常に良いから音楽やらせたら良いんじゃないっていう言葉とその2つが重なって、音楽教室に通うようになったわけ。その教室が2年間通ったら専門コースっていうのがあるから、テストを受けてみたらということで受けたら小学校1年の時に合格して、その間、短大卒業くらいまでの理論を勉強してたみたいだよ。

タブゾンビ:お医者さんがこの子耳が良いから音楽やらせた方が良いよとか、大学出てお前オーデション受けろとか引き寄せられてますよね。

吉俣:神様はいるかなと思う時がある、音楽の神様が今のとこ俺を守ってくれてるなとか。

タブゾンビ:これまで、たくさんゲストの方ご出演いただいていますが、こういう話は、みなさん共通点ありますよね。園田監督や加山雄三さん、吉俣さん、みなさん言うことは「神様いると思うんだよね」っておっしゃています。

吉俣:俺もね、音楽の神様が守ってくれているとか思うしかないよね、だって独学でNHK交響楽団に大河ドラマでテーマを書くんだよ。神様いないと無理じゃんって思うよ。

浜崎:いろんなタイミングと人との出会いですね。

吉俣:だって俺が一番人生で嫌いな言葉ってさ、努力と忍耐だもん。(笑)

タブゾンビ:そこは僕と共通している気がします。(笑)

浜崎:天才肌でありながら、自分でやることを努力と思わずやられているのかもしれませんね。

タブゾンビ:そういうことかもしれないね。

吉俣:俺からするとできるようになることって凄い楽しいことだからね。

浜崎:そして2008年に篤姫です。

タブゾンビ:そうだね、これはもうほとんどの方が知っているという。

吉俣:でもね、それも巡り合わせでさ、これまで大河のテーマを2回やっていて、ひとつは滋賀県に関するものだったんだけど、全然、大河ドラマの作曲家って讃えられなかったからね。それもラッキーだったのが、鹿児島県出身者が篤姫のテーマをやったことだね。それも運だと思う。

タブゾンビ:篤姫が決まった時は、企画会議で決まったんですか?

吉俣:篤姫のチームが、その何年か前に俺と仕事をしたことがあって、俺がスタッフ集めて鹿児島は良いところだって熱く語ったことがあって、その中に、篤姫やる人がたまたまいて、たぶん、何かの会議で吉俣さん良いんじゃないって話になったんじゃないかな。でも、やっぱり不安はあるじゃない、俺は音大出てないし。それまでの大河の作曲担当者は、ほとんど音大出てるからね。でも、吉俣良以降は、流れが変わってきたんだけどね。

浜崎:篤姫をきっかけに鹿児島でコンサートやることなど増えました?

吉俣:増えた。あのね、篤姫やったから俺プレイヤーになったの、それまでは自分で作ったことを人前で弾くことなかったから。篤姫作った時に浜離宮のイベントにたまたま頼まれたの。それがきっかけだったの。

タブゾンビ:鹿児島でも年に何回かやられてるんですか?

吉俣:そうだね、この前も霧島国際音楽祭でやってるし。篤姫のおかげだね。この前は市民文化ホールで東京からスタジオミュージシャン30人連れて、サントラを演奏したの。2000人を前にやった。去年、国民文化祭のテーマ曲を書いてそれがきっかけになったの。

タブゾンビ:薩摩大使もやられているじゃないですが、県知事特別表彰とか。

吉俣:これも全部、篤姫のおかげだね。

タブゾンビ:聞くところによるとお茶大使もやられていたとか。今日、美味しいお茶も用意しているのでぜひ。

浜崎:下堂園さんからお茶の千両です。

吉俣:うん、美味しい!

浜崎:焼酎も用意しております。西原商会さんの夢の一撃と薩摩家のさつま揚げセットです。

吉俣:このさつま揚げ初めて食べたけど、美味しい。やっぱりさつま揚げはこれだよね。美味しい。

タブゾンビ:あと、セイカ食品さんから薩摩六貸撰もございます。

吉俣:ありがとう!セイカ食品は、工場見学もしたことあります。鹿児島を感じるね。

浜崎:ここでお時間があっという間で、まだまだ掘り下げたい部分もたくさんあるのですが。鹿児島でのコンサートが来月ひかえておりますが、ご紹介をお願いします。

吉俣:9月11日(日) 曽於市末吉総合センターホール(鹿児島)でやります、室屋光一郎くんという、たぶん日本で一番売れているストリングスのチームだと思うんですけど彼ら5人と、僕とゲストに城南海ちゃんという鹿児島出身の女の子を迎えてコンサートをやることになりました。ぜひ、お越しください。

浜崎:吉俣良さんの詳しい情報は、オフィシャルホームページをごご覧ください。最後に鹿児島のリスナーの方に一言メッセージをお願いします。

吉俣:では、鹿児島弁で、まぁとにかく、みんなが喜んでくるっぐらいの仕事をどんどんまだ、やり続けていたいと思っちょっで、応援しっくいやんな。

浜崎:ありがとうございました!

タブゾンビ:ありがとうございました!

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