アーカイヴVol.029/鹿児島出身の指揮者、下野竜也さんが登場!

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このコーナーでは、エフエム鹿児島にて毎週土曜日18時から本放送、翌日曜日21時から再放送として放送されているRADIO番組、SOIL&"PIMP"SESSIONSタブゾンビと浜崎美保の「SEA SIDE ZOMBIE」の放送を音声ファイルで全国のみなさまにお届けします。
第29回目のゲストゾンビは、鹿児島出身の指揮者、下野竜也さんです。テキストはゲストコーナーのみ、音声ファイルは全編アップです。お楽しみください!

2016年10月15日(土)放送その1

2016年10月15日(土)放送その2

2016年10月15日(土)放送その3

本日のPLAY LIST♪
001♪it`s a Newday/NewDay
002♪交響詩「英雄の生涯」作品40 英雄/下野竜也&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
003♪真田丸 「メインテーマ」/「大河ドラマ 真田丸 オリジナル・サウンドトラック」より
004♪猿の正夢/Rabitoo

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浜崎:SEA SIDE ZOMBIEさて、今週のゲストゾンビ、鹿児島市出身の下野竜也さんにお越しいただいております。

タブゾンビ:よろしくお願いします。

下野:よろしくお願いします。

タブゾンビ:僕は2006年の2月26日に対談させていただいたことがあります。小学生の頃からの憧れの方なんですよ。下野さんは僕が小学生だった当時高校生でトランペットを吹いていらしたんですが、むかし、谷山中央公民館に指揮者のアルフレッド・リードが来て、高校生の下野さんが飛び入りで指揮をされたんです。

下野:それは、指揮者の講習会だったんですけど、だれか指揮をしてみたい人と言われて、はい!はい!と手を挙げて出ていったのを覚えています。

タブゾンビ:下野さんの通われていた鹿児島大学と僕が通っていた附属小は同じ敷地内で、当時トランペットを吹いていた下野さんが時々教えに来てくれたんです。その時、錆びてるノーラッカーのトランペットを使われていて、錆びてるトランペットかっこいいと思ってました。もう、トランペットは吹いていないんですか?

下野:楽器はうちにありますけどね。

浜崎:国内はもとより海外でもご活躍されていますが、どうして指揮者の道に進まれたんですか。

タブゾンビ:鹿児島が誇る世界の指揮者ですからね。

下野:小学校の頃先輩たちがやっていたトランペット見て、音じゃなくて見た目に憧れたんだと思うんですけど、小学校4年生の頃に始めました。地元のジュニアオーケストラに入ったりしました。

タブゾンビ:ピアノもやられていたんですか?

下野:高校3年に上がる頃にはじめました。

タブゾンビ:えっ、そうなんですか。

下野:遅いんです。別に音楽の道に進むつもりもなかったですし、そういう家庭環境でもなかったんです。とにかく楽しくアマチュアでみんなで、ワイワイしていればという気持ちだったんです。指揮をしてくださる先生によって、おっしゃることが違うんですよ。例えば昨日の先生は長く吹きなさい、今日の先生は短く吹きなさいと、同じ楽譜で同じ曲でもおっしゃることが違うというのが、子どもの頃不思議だったんです。レコードでも同じ曲でも指揮者とオーケストラが違えばまるで違う曲になるというのが、すごく面白いなと思って指揮者に対しての興味が増していったんです。

タブゾンビ:当時、トランペットと指揮者どちらかで悩まれていたんですか?

下野:特にそういうことはなかったです。トランペットは音を出す楽しさがありましたが、いつの間にか指揮者になりたいなという淡い想いがどんどん膨らんできた感じですね。

タブゾンビ:例えば、指揮をなさっていて、やはりトランペットには厳しいですか?

下野:いやいや、いちファンになってしまいますね。

タブゾンビ:トランベット奏者にはきらびやかな方やダークな方などいろいろいますが、どちらが好きですか?

下野:曲によります。ただ、自分が思うには、今はこの人と言ったら、顔と音がつながるんです、好き嫌いというよりは、今日はAさんがいらしたらAさんの音でという感じですね。

タブゾンビ:例えば、楽団があるじゃないですか、作曲者の方がいてドボルッザークだからこの人といった人選とかはないんですか?

下野:人選とかは全くないですね。オーケストラはローテーションなんです。こちらから彼の方にお願いしますというのは言わないですね。

タブゾンビ:そうなんですね。僕はジャズに身を置いているので、クラシックのそういうところはとても興味深いです。

浜崎:もともと憧れの方ですしね。

タブゾンビ:僕の付属の先輩は下野さんが教えに来てくださったりしていて、自分も下野さんの音を聞いていたから、僕の音は下野さんの遺伝子の音だと思っています。

下野:とんでもないです。こんな立派なミュージシャンになられていて。

浜崎:鹿児島大学の教育学部音楽課を経て、桐朋大学音楽学部付属の指揮教室で学ばれた後にイタリアに行かれて。

下野:これは言ってみれば、夏期講習みたいな感じです。

浜崎:そこで、オーケストラ指揮のディプロマを取得ということですね。

下野:その後はウィーンで長く勉強させていただきました。

タブゾンビ:その後、大阪フィル初代指揮研究員になるというのはオーディションとかなんですか?

下野:これは本当にありがたかったんです。大阪フィルの指揮研究員時代がなかったら今の自分はないです。指揮者といっても演奏をしてくださる方がいないと指揮ができないじゃないですか、どこで指揮ができるんだろうと探すわけです。オーディションを受けて運良く拾っていただきました。一人6分くらいで課題曲を指揮しなさいという課題でした。

タブゾンビ:指揮者によってリハーサルで音符の長さをどうする、ここはこのようにクレシェンドでと決めると思うんですが、そのプロセスを見てオーデションをするのかなと思ったんですけど。

下野:6分間の中で手の振りとか顔の表情とか体の使い方で、どれくらいの長さでとかどれくらいの強さでとか伝えなきゃいけないんですよね。それで足りないのを言葉で補うということなんで、プロのオーケストラの方も指揮者が立った時にこの指揮者好きとか嫌いとか値踏みをするし、分かるんです。あとは面接でした。

タブゾンビ:ここで、さつま揚げでもつまみながらお話ししましょう。

浜崎:西原商会さんから焼酎の夢の一撃と薩摩家のさつま揚げ、下堂園さんからお茶の千両、セイカ食品さんから薩摩六菓撰です。

下野:ありがとうございます。

浜崎:指揮者というご職業をされている方は指揮者の団体とか何かに所属されているんですか?

下野:基本一人で、マネージメント会社に所属していたり様々ですね。それで、オーケストラに所属します。指揮者には常任指揮者や正指揮者とか、客演指揮者とか、いろんなものがありますが、基本的には一人と考えていただければと思います。

浜崎:鹿児島の出身の方で世界的に活躍されている指揮者がいるって、鹿児島から指揮者を目指している子供達にも夢がありますね。

タブゾンビ:指揮者って、作曲者の表現を汲み取ったり、譜面をどう解釈するとか、リハーサルでベテランのミュージシャンに指示したりとすごいですよね。

下野:そこが一番緊張しますね。デビューした時は9割くらいが自分より年上なんですよね、自分が初めての曲でもベテランの方にとっては数え切れないくらい演奏していたり、いい指揮者との経験もあるところに、一回も試合をやったことがない、プロ野球の監督をするようなものです。でも、はじめの一歩は誰にでもあるので、怒られながら決して言うことを聞いてくれないことも無くはないですよね。そこを怖気付かず、勇気を持って、最初の一歩を踏み出せるかというのは、理屈抜きに根性ですよね。

タブゾンビ:小沢征爾さんでさえ、N響に付いた時に楽団員がボイコットしたこともあるんですよね。

下野:残念なこともあったらしいですが、そういうことも起こりうるんですよね。

タブゾンビ:でも、最初の一歩を踏み出して、ワールドワイドに活躍していくんですね。

浜崎:今は、こう穏やかにお話しされていますが、指揮のシーンになったら激しいオーケストラの曲になるとそれこそ。

下野:初めて指揮をした頃は、ほんのちょっとの曲でも、なりふり構わず必死で、ぜいぜい息が上がったり、汗だくになりますよね。そのうち、力を入れないでスムーズにいくということを学んでいくということがありますね。

タブゾンビ:どの職業も同じなんですね。リラックスした時こそいい音が出る。でも、必死になって命削ってるなというのも僕は好きなんです。

下野:それもありますね、指揮者になって46歳なんですけど、指揮者の職業からすると若い方なんですけど、その時その時で一生懸命やるのがいいですね。

浜崎:オーケストラで指揮を振るシーンでは無く、プライベートで気が付いたら振っていたりすることはありますか?

下野:一度だけタクシーが停まったことがあります。(笑)

タブゾンビ:例えば、ラジオからオーケストラが流れてきた時に、これは指揮が誰だとか自分だったらこうするなとか思ったことありますか?

下野:そうやって聞くと楽しめなくなるので、最近は回線を切るようにしています。(笑)

タブゾンビ:クラシック以外の音楽も聴いているんですか?

下野:面白くない人間かもしれないんですが、クラシックばかり聴いているんです。ただ、先日初めてブルーノートで上原ひろみさんとオーケストラの共演で指揮をすることになって、初めてブルーノートに行って頭の先からつま先まで感度しました。ジャンルを問わずいろんなものを聞くべきだったなと思いました。音楽があってプレイしている人の人となりが醸し出されて学ぶところも多いし、学ぶとかも関係無く音を浴びるというのも大事ですね。

浜崎:まだまだお話しをお伺いしたいところですが、ここでお時間が来てしまいました。鹿児島の方にメッセージをいただけないでしょうか。

下野:鹿児島を離れていろんなところで生活して、鹿児島に帰るとホッとしますし、素敵なところに生まれて応援していただいているんだなと感じています。感謝しています。これからも、よろしくお願いいたします。

浜崎:ありがとうございました。

タブゾンビ:ありがとうございました。

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